片雲日記

いろいろ

仮面ライダービルド 第14話 偽りの仮面ライダー

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この記事に書いてあった「1クールここまでつっぱしれたならもう認めざるを得ないわ」というコメントの通りで自分の中の評価が上がっていく仮面ライダービルドが、作劇の深さを見せつけた第14話。良かったなあ。3回くらい見返してしまった。ほんと神回。

仮面ライダービルドのこれまで見てきた印象は、ストレートなヒーロー物だけどなんか設定に整合性取れてる?という印象で、例えば戦兎のビルドの力は人助けのためだ、力を手に入れるってのはな・・・と万丈やその周りにヒーローとしての薫陶を与える一方で、自分の発明品には見境がなく狂喜乱舞し作った武器を仲間に対して「試したい!」とはしゃいでいるキャラ設定の一貫性のなさみたいなものだったり、悪の組織ファウストから逃亡するヒロイン美空が顔出してネットアイドルしていて大丈夫か!?、、ということだったり、話は面白いんだけど、細かいそういう違和感がどうにも気になってしまって、惜しいなあ、都合のいい設定ばかりに見えて、なんか軽いよなという印象だった。

というところに来て、マスターことブラッドスタークですよ。彼の正体とその真意が語られた第14話。色々見方がひっくり返った。謎は一つも明かされたわけではないんだけど、美空の逃亡がマスター=ファウストの手によるものなので顔出して何しようが別に実際のところ問題ないし、(もしかしたらネットアイドル自体マスターのアイデアかもしれない)戦兎の科学者とヒーローのキャラ設定のブレも、そもそもビルド=戦兎の出自がマスターの手によるものなので、なんか裏があるんじゃないかと思ったところで違和感はすっかり消えて、その出自の話、第15話で語られそうじゃんどうなるの!?とすっかり作劇の術中にハマった感じがある。発明品に浮かれる感じとかアイドルとか子供向けの楽しい演出とも考えられるんだけど、これがしっかり考え抜かれた作劇上の設定だとしたら、いやほんとに脚本すごいです参りましたと言いたい。雨の音で変身音が消える演出とかも凝ってて良かったよね。よくよく思い返せばファウスト勢の蒸血の演出も凝ってるし、バイクアクションも頑張ってるし、あれやっぱりいい作品だなと思ってからは自分の中のビルド推しが凄くて、奥さんに結構ひかれてます。

あともう一つ違和感を感じていたのは変身の核である「ベストマッチ」。あれ、ベストマッチじゃないときの形態とのパワーの差別化がはっきりしないので、いまいち強いのかがわからず、おもちゃとしてのギミックだけで話として意味付けはないのかなあと思っていた。「オーズ」の「コンボ」は力を得る代わりにその代償もしっかり描いてて、パワーアップの演出として分かりやすかったし、変身がドラマチックになったりするので、なんかベストマッチにも意図があるといいなあと思っていたらその懸念も下のインタビューで薄れてきた。以下少しだけ引用。

『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL』ビルド武藤将吾&エグゼイド高橋悠也の脚本家対談 - 夏映画ビルドの伏線、ライダーを書く魅力に迫る (1) キャラクターが多いなあ(笑) | マイナビニュース

――特にフルボトルによるフォームチェンジは最初の「ラビットタンク(ウサギ+戦車)」から始まり、第2話でゴリラモンド(ゴリラ+ダイヤモンド)、第3話でホークガトリング(タカ+ガトリング)と、奇抜な組み合わせが「ベストマッチ」として登場しますから、これをストーリーに反映させるのは大変なんじゃないかと思ってしまいます。

武藤:ほんと、そう思いますよね。第5話のニンニンコミック(忍者とコミック)なんて、どうやってお話に組み込んだらいいの?って(笑)。実は、そこにはトータルとして意味があるのですが、今のところは「これって何なんだ?」というアンバランスさと、フルボトル同士のベストマッチを探すという部分の面白さを観ていただければと思って書いています。まあ、好きで飛び込んだ世界なので、あまり「大変だ」とばかり言えないですよね。

「そこにはトータルして意味がある」、これはやっぱり意味があるんだなと非常に興味深いフレーズですね。色々妄想できてしまうな。

 

もうすぐ最終回じゃない?なんて言われるほど最近のビルドは勢いがあるけど、西都、北都のこととか、マスターの超人的な能力の秘密とか、ラビットタンクスパーリングの元になったボトルってあれ絶対マスターわざとだよね?とか、パンドラボックスの謎とか、そもそも火星が今後どう関わるのかとか、まだまだ今の話は謎の一端でしかないんだよねと思うと、心が躍るな!

 

・・・徐々に高評価を得ていくビルドだけど、つくづく思うのはエグゼイドの後番組でなければもっとすんなり評価されていたのになと思う笑、こればかりはどうしようもないね。