初夢

奇妙な夢を見た。手狭な実家のリビングにトランプ大統領金正恩が来ることになったのだ。秘密会談に指定された私の実家のリビングは、細長いマンションの一室で、一般的な、ごく普通の一般家庭の一室だ。私はマンションの下にある広場へ出て、トランプとキムを待っていた。(恐らく)リムジンでやってきた二人の指導者は、車を出て笑いながら私に手を挙げ挨拶をした。仲がいいのだ。肩を並べてマンションまで向かう、私とトランプとキム。広場で隣のマンションに住むD君とすれ違った。彼は驚愕した顔で、言葉なく私を見る。私はいい気分である。マンションにつきエレベーターで9階まで上がり、私の実家の扉を開ける。住んでいるはずの両親も出かけているのか不在で、がらんとした、やけに静かなリビングに、スーツを着たあのトランプとキムが会話もせずに所在無げに立ちすくんでいる。

 

状況的に、私が秘密会談の議事録を取ることになり、私はリビングの隅にあるコンセントに、電源プラグがジョイントされたボイスレコーダーを差し込み、音声を拾おうとしている。(今調べたがそんな製品はない)録音ボタンを押そうとしたが、音声データが容量を圧迫し、十分な録音時間を取ることが出来ない。そこで、データを消そうとしたが、データの消し方がわからない。ボタンや記号がやたら並び、使い勝手が良くないのだ。秘密会談を急いで始めなければならない。私は焦りだす。汗が額を伝う。私の背中を2人がじっと見ている…。

 

そのあたりで目が覚めた。夢と同じくびっしょりと汗をかいていた。

 

6時に鳴りだしたアラームで目が覚めたようだ。ぼやとした頭で今日から仕事だと思い、気が重くなる。今日やることを頭の中で反芻してから、手元のスマホを取り、15分くらい色々と眺める。6時半にはベッドから出なくてはならない。だけど出たくない。不毛に時間を浪費して35分にようやく起きる。妙に大きな家に今は一人で住んでいる。長い廊下を出てリビングに出る。牛乳を飲もうかと冷蔵庫を開けて、なんだか気持ちが無くなって冷蔵庫を閉じた。

 

洗面所に出て、顔を洗い、髭を剃り、歯を磨き、髪をとかして、スーツを着る。10分もかからない。7時には家を出なくてはならないが全く問題ない。鏡の奥の自分を見る、目の隈がやけに黒暗く見える。年末からずいぶん休んだが、やはり気が休まらないのか、それとも妙な夢のせいか?

 

家の電源が消えているか確認して、家から出る。何も考えていない。家から駅まで歩く。何も考えない。顔にあたる冷たさだけが現実のような気がする。まだ夢のようだ。